和歌山県橋本市高野口町にある「御菓子司 金澤寿翁軒」は、明治44年の創業以来、地元の皆様に愛され続ける和菓子屋です。高野口町は、世界遺産である高野山への参詣口として知られており、歴史ある大和街道沿いに位置する当店は、伝統的な製法を大切にしながらも新たな試みにも積極的に挑戦しています。現在4代目の金澤孝則さんがその舵を取っています。
「より和菓子を好きになって欲しい」思いから生まれるこだわり
金澤寿翁軒の和菓子作りの取り組みには、3つの大きなこだわりがあります。
取り組み① 和菓子づくり体験
まず一つ目は「より和菓子を好きになって欲しい」という想いから実施している和菓子体験です。明治時代から続くレトロな店内で、昔ながらの道具を使いながら和菓子を作ることができる体験は、多くのお客様に人気です。外国人の観光客のお客様にも楽しんでいただいています。
取り組み② フルールたっぷりのアイスくずバーの開発
二つ目のこだわりは、地元和歌山産のフルーツをふんだんに使用したアイスくずバーの商品開発です。このアイスくずバーは若いお客様を中心に人気を博し、実店舗はもちろんのこと、オンラインストアやCake.jp、ギフトモールなどでも販売されています。また、ホテルや道の駅、無人スイーツショップへの卸売りも行っており、幅広い場所で手に入れることができます。
取り組み③ 洋菓子の材料を取り入れた新しい和菓子作り
三つ目は、伝統の味を大切にしつつ、洋菓子の材料を取り入れた新しい和菓子作りへの挑戦です。「変わらぬ味を守り、新たな境地を探求する」という「温故知新の精神」を大切にし、常に進化を続けています。
四代目金澤孝則さんの仕事への姿勢
金澤孝則さんは、高校まで地元の高野口で育ち、東京の和菓子専門学校へ進学しました。そこで出会った和菓子屋のご子息たちとの交流を通じて、「店を継がないといけない」と決意し、神奈川や名古屋で修行を積んだ後、地元に戻り家業を継ぎました。
彼の仕事への取り組み方は「何事にも全力投球」であり、苦労を厭わず、常に前向きな姿勢で挑んでいます。特に、人手不足やネットショップの運営における苦労を感じながらも、「苦労は好んででもしないといけない」という強い意志で日々の業務に励んでいます。
お客様の笑顔が何よりの喜び
金澤さんにとって、この仕事をして良かったと感じる瞬間は、何よりもお客様の笑顔です。菓子を食べたお客様が喜び、リピーターになってくれることが一番嬉しいと語ります。その思いがあるからこそ、地元のお客様を大切にしつつ、全国のお客様にも和歌山産のフルーツを使った商品を広めていきたいと考えています。
地元と全国のお客様に向けた展望
金澤寿翁軒は、和菓子を通じて地元の文化を後世に伝えると共に、新しい商品を全国に広めることを目指しています。アイスくずバーをはじめとする魅力的な商品は、地元の方々だけでなく、フルーツ好きな全国のお客様にも大変おすすめです。和菓子作り体験も含め、訪れる人々に喜びと感動を提供し続けています。
御菓子司 金澤寿翁軒の公式ホームページをぜひ訪れて、その魅力に触れてみてください。そして、和歌山の自然豊かな味わいを全国の皆様にお届けするべく、金澤寿翁軒がこれからも続けていく挑戦にご期待ください。